Just My Imagination:1(レディオヘッド編)

こんにちは。Guitar/Vocalのケンヤです。

僕が担当しているブログは、旅ログの「The Tourist」シリーズ

未だ音源をリリース/アップロードしていない当バンドの密かな宣伝ログ「From The Basement」シリーズの二つがあるのですが、今回は純粋に僕の聴いている音楽や作曲のイメージ、ルーツになったものを書き連ねていくようなコーナーになっています。


おすすめを紹介したり知を共有するというよりかは、「僕はこんなの聴いてたんですよ、ご覧になっている方はどんなの聴いてます?ジャンルは問わない教えて~~~」

みたいな、ちょっと肩の力抜いたコミュニケーションツール的役割を持たせられたらなと思います。

僕だって20代ですから、知らないアーティストもプレイヤーも名盤も沢山あって。でも沢山知りたいですし、みんなからも教えてもらえると嬉しいなあ。


タイトルはTemptationsのSky's the limitっていうアルバムの曲から。


では早速本題に移っていきましょう。


ぼくの“体質”とレディオヘッド

僕自身あんまり洋楽というのを好きこのんで聞いてこなかったタチだったんですけど、そこをグリッとこじ開けてくれたのが、高校時代に出会ったRadioheadの『The King Of Limbs』でした。

ちょうど東北の震災前後くらいでリリースされたのを覚えています。とにかく、当時の僕にとっては奇怪で、恐ろしげな印象を持った作品でした。かつて僕は、兵頭から『ザ・ベンズ』という結構ゴリゴリなサウンドのアルバムを借りたことがあって1・2回通り聴いていたのですが、この『The King Of Limbs』同じバンドとは思えないほどソリッドかつプログレッシブな音像で、確かにこのCDはRadioheadなのか?と疑ってしまいひたすらインターネット検索しまくった覚えがあります。

何がまず怖かったかというと、これ原語の歌詞カードが入っていないんですよ。ちゃんと歌は入っているのに詞がない。コミュニケーション出来ているようで出来ていない感覚です。

そんで、ジャケを開くと、森の精?ユグドラシル?ラグナロク…みたいな呪術的なイラストが書いてあって、これもまた何が伝えたいのか理解できず、言いようのない恐怖を得たのです。。

「ルーツ・オブ・ルーツ」っていう概念もなかなかなモノだと…(笑)

入っている曲もロックバンドの編成や質感で再現できるものではなく、だがしかし電子音とかではなく有機的な音の連なりになっているのがより違和感を助長させる仕上がり。


一言でいうとカオス。

これ。ブルーム。開花。え…。

ただ、その得体の知れないものに対する怖いもの見たさみたいな気持ちも働いて、気づかぬうちにファーストアルバムから通してレディオヘッドというバンドを味わうようになっていたのです。

それ以前の自分を振り返れば、「時計じかけのオレンジ」を見た後に、後味悪いとわかっていてもキューブリック作品を漁ってしまう人間ではあったので、至極当然な成り行きではあったか。

このように、食わず嫌いだったアーティスト・ものに対して、対抗策を知るために掘り下げて行ったら好きになってしまったみたいな経験がたくさんあります。なんなら、本気で好きなものって、僕は”キラい”から入ってるんじゃないかな。

昔はロック自体好きじゃなかったですが、今は弾くのも聴くのも好きになってます。そもそもの体質が、レディオヘッドを掘り下げるキッカケになったのかもしれません。


レディオヘッドとの出会いがくれたもの

「The King Of Limbs」は、僕がそれまでに出会った自然体な、耳の馴染みのいい音楽とはまったく違うベクトルを持った異質なものでした。

レディオヘッド自体が20年以上の歴史の中で作品リリースごとに音楽性がアップデートされていくバンドでありますから、その先に行き着いた(当時の)完全体がこの形であるとするならば、音楽への知見や素養は相当なものだろうと思ってました。そこから、レディオヘッドのルーツになったものを一番近い年代から掘り下げるようになったのです。

UKロックでくくられていたのでOasisやBlur、ストーンローゼズを知り、後の世代であるColdplayやTravisもここから真剣に聴き始めました。

曲やアルバム単体で言うと。「クリープ」からスコットウォーカー。「ザ・ベンズ」からニルヴァーナ、ダイナソーJr.。「KID A」からはAphex Twinやオウテカ、後の作品からはチャールズミンガスやCAN、ジョニ・ミッチェル、シガーロス、My Bloody Valentineなどを知るきっかけに。

日本のオルタナ系、ポストロック系アーティストも掘っていきました。

そんななか、あのストレイテナーのホリエさんがトムヨークに憧れてSG使っていると知った時は、ああそんな経緯が…!と感動したものです。日本でもたくさん影響を受けているアーティストがいるんだなあ。


それまで自分が日本のメジャー級アーティストかQueenくらいしか知らなかったのに、レディオヘッドが持つ多様な音楽性を知ることで、そこに根ざすものや、枝分かれした先にあるものを知ろうとする探究心がついたと思います。

音楽は練習するうえでも知識を得る上でも、過去のライブラリを吸い取ることって重要だと思うんですが、

今度はそれをアウトプットして新しいものを生み出すための咀嚼と、これから先を見据えることも、過去を振り返って味わって以上に重要になってくるのではないかな。

それを全部やってるのがレディオヘッドで、そのスタイル・観念を、作品を以て僕に与えてくれたのだと思います。

あと、完全にトリビアなんですが”COMPUTERKIDS”という名前もレディオヘッドのアルバム『OK COMPUTER』と『KID A』から拝借しているんですよ。


で、結局

今思えば、第一線で「優れた音楽」と呼ばれるものは、どれもが過去を引っ張ってきたものであり、かつ新しいものにも触れているような気がします。

それは僕が大好きなGRAPEVINEやくるりにも顕著な点かなと。ルーツが見える。ルーツをそれとなく感じさせる。でも新しい取り組みがある。ポップだけど一筋縄にいかない。


今を生きて、昔とこれからを知ることができるから、どちらも活かすことができると。


僕らにしかない権利ですね。


今を生きる僕らに与えられた権利はしっかり行使しながら、僕らも過去とこれからを繋げるバンドでありたいなと思っています。

膨大な量蓄積された過去のライブラリを沢山追って、現代での解釈を与えていくようなバンドでありたいですね。

"COMPUTERKIDS"なんてちょっと古めかしいセンスの名前をしてはいるのですが、常に新しいことを表現するために、温故知新していきます。


最後に代表曲の『No Surprises』のMV載せときます(笑)

これもキューブリック映画「2001年宇宙の旅」のHAL内部シーンみたいで印象的な作品ですね…!

【Just My Imagination:1】おしまい。また次回お会いしましょう

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